- 2020/11/15
- 老子
體道第一
體道第一
道可道、非常道。名可名、非常名。無名天地之始、有名萬物之母。故常無欲、以觀其妙、常有欲、以觀其徼。此兩者、同出而異名。同謂之玄。玄之又玄、衆妙之門。
道を語りうるものであれば、それは不変の「道」ではない。「名」が名づけうるものであれば、それは不変の「名」ではない。天と地が出現したのは名づけえないものからであった。名づけうるものは、万物の母にすぎない。
まことに「永久に欲望から解放されているもののみが『妙』(かくされた本質)をみることができ、決して欲望から解放されないものは『徼』(その結果)だけしかみることができない」。この二つは同じものから出てくるが、それにもかかわらず名を異にする。
この同じものを「玄」(神秘)とよぶ。いやむしろ「玄」よりも、あらゆる「妙」が出てくる門である。