- 2020/06/26
- 老子
第五十九 守道
第五十九 守道
治人事天、莫若嗇。夫唯嗇、是謂早服。早服謂之重積徳。重積徳、則無不克。無不克、則莫知其極。莫知其極、可以有國。有國之母、可以長久。是謂深根、固柢、長生、久視之道。
倹約が第一
人の世で物事を処するのには、つつましやか(倹約)に勝るものはない。つつましやかであることは、物事に先んじることである。先んじれば準備万端整い、足場は強固になる。準備整い足場が固まるのは、常勝の道である。常勝の道とは無限の能力を意味する。無限の能力を保持する者にこそ、国を治める資格があり、国を治める原理(母原理)であればこそ長らえられるのだ。これ(つつましやかであること)こそがしっかり根付くやり方であり、深い力をたたえ、永世そして不朽の考え方である。