- 2020/06/26
- 老子
第五十六 玄徳
第五十六 玄徳
知者不言、言者不知。塞其兌、閉其門、挫其鋭、解其紛、和其光、同其塵。是謂玄同。故不可得而親、亦不可得而疏。不可得而利、亦不可得而害。不可得而貴、亦不可得而賤。故爲天下貴。
名誉や不名誉とは
知る者は言わず、言う者は知らない。外界との(感覚の)窓はふさぎ、門は閉じ、とがった角は丸め、もつれたものはほどき、光は和らげ、混乱は鎮(しず)めよ。これが「玄妙なる合一」である。(すべては一者・道に帰一する)そして、愛も憎しみもその者には触れられない。利害得失とは無関係である。名誉や不名誉とも無縁である。だからこそ、その者は常に天下の貴人である。