- 2019/03/11
- 老子
第七十九 任契
第七十九 任契
和大怨必有餘怨。安可以爲善。是以聖人執左契而不責於人。有徳司契、無徳司徹。天道無親、常與善人。
平和な解決
大きな恨みを和解させても,後に必ずいくらかの恨みが残るものだ。とても満足すべきこととは考えられない。 そうだから,聖人は割り符の(請求権がある)左半分を保持していながら,相手方(右半分を持つ債務者)を罪に落とさない(債務の完済を追求しない)。(割り符をしかと保持するのは)有徳な人にとっては調停のためであり, 悪徳の者にとっては相手を罪に追い込むためである。 しかし(古諺にも言う),「天の道はあまねく公平であって, いつも善人の側に立っている」と。