- 2020/06/24
- 老子
第七十四 制惑
第七十四 制惑
民不畏死、奈何以死懼之。若使民常畏死、而爲奇者、吾得執而殺之、孰敢。常有司殺者殺。夫代司殺者殺、是謂代大匠斲、夫代大匠斲者、希有不傷其手矣。
罰について(3)
人民は死を恐れない。なぜ死をもって人民をおどすのか。仮に、人民が死を恐れないとするならば、そして我々が無法者を捕まえて殺せるとしたとしても、誰があえてそのようなことをするというのか。死刑執行人が殺されるということはよくあることだ。そして死刑執行人の代わりをすることは、名工(練達の大工)に代わって、手斧を扱うようなものだ。名工に代わって手斧を扱う者は、滅多に自分の手を傷つけないですます、ということはない(傷つけてしまう)。