- 2020/06/26
- 老子
第六十 居位
第六十 居位
治大國、若烹小鮮。以道莅天下、其鬼不神。非其鬼不神、其神不傷人。非其神不傷人、聖人亦不傷人。夫兩不相傷。故徳交歸焉。
大国を治めるには
大国は小魚を焼(炒める)ように治めるのがよい。「道」に則して世を治める者は、精霊(鬼神)が(悪さをする)力を出してこないのを知るだろう。というより、精霊が(悪さをする)力を失ったのではなく、彼らが人民に危害を加えるのを止めただけなのだ。精霊が人民に危害を加えるのを止めただけではなく、聖人自身もまた人民に害を加えないでいるのだ。精霊(鬼神)と聖人の両者ともに危害を加えようとしない、その時、本来の徳は回復されるのだ。