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虚用第五

虚用第五

天地不仁、以萬物爲芻狗。聖人不仁、以百姓爲芻狗。天地之間、其猶槖籥乎。虚而不屈、動而愈出。多言數窮。不如守中。

 

天と地に仁(いつくし)みはない。それらにあっては万物は、わらでつくった狗のようなものだ。

聖人にも仁みはない。かれにとって人民どもは、わらでつくった狗のようなものだ。

だが天と地の中間は、ちょうど槖籥(ふいご)のようだといえるだろう。
その内部は虚であるが、力が尽きはてることはなく、動かせば動かすほど力が多く出てくる。

いっぽう口かずが多ければ、しばしばことばの威力は使いはたされる。心のなかにじっと保っておくことにこしたことはない。

成象第六

成象第六

谷神不死。是謂玄牝。玄牝之門。是謂天地根。綿綿若存、用之不勤。

 

谷の神は決して死なない。
それは神秘な牝と名づけられる。神秘な牝の入り口、そこが天と地の動きの根源である。

それはほそぼそとつづいて、いつまでも残り、そこから好きなだけ汲み出しても、決して尽きはてることがない。

韜光第七

韜光第七

天長地久。天地所以能長且久者、以其不自生。故能長生。是以聖人、後其身而身先、外其身而身存。非以其無私邪。故能成其私。

 

天は永遠であり、地はいつまでもある。
どうしてそうであるかといえば、自身の命を育てようとしないからだ。
だから、あんなに長く生きているのだ。

それゆえに聖人は人の背後に身をおきながら、実はいつも前方にいる。
外側に身をおいているが、実はいつもそこに在る。

かれは個人的なことのために力を出さない。まさにそのために、かれの個人的なことがなしとげられるのではないか。

第八 易性

第八 易性

上善若水。水善利萬物而不爭、處衆人之所惡。故幾於道。居善地、心善淵、與善仁、言善信、正善治、事善能、動善時。夫唯不爭、故無尤。

第九 運夷

第九 運夷

持而盈之、不如其已。揣而鋭之、不可長保。金玉滿堂、莫之能守。富貴而驕、自遺其咎。功成名遂身退、天之道。

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